スカーチョ?ジャコット?アパレル界のネーミングが自由すぎるという話

ファッション

ここ何週間か「スエード」とか「べロア」とか「ツイード」とかの暖かい素材にまみれて仕事をしています。
「今年の秋冬物を今から作ってるんだ」と思うかもだけど、違います。

2019年秋冬のファーストサンプルの仕事なのですよ。………
早くやればいいってもんじゃないのに。

 

 

ファッション用語

ファッション用語、特に商品名、アイテム名。

「スカート」「パンツ」「ベルト」「ネックレス」「ベレー帽」とか、こういうヤツですね。どんどん新しい物が出てきて覚えるのに一苦労です。

ここ何年かのヒットアイテムでは「ガウチョパンツ」とか「サッシュベルト」とか。
パッとどんなものか浮かばない人もいるかと思います。
でも、こういうヤツはそれぞれ単体として確立されている商品名だから慣れれば別に違和感はないです。

今回言いたかったのはそういう物ではなくって。

 

 

2つのワードを無理やりくっつけた

流行りなのかなんなのか。
何年か前には毎日見てた「パイナポーペン」みたいな感じ。
何でもかんでもくっつければオシャレ感が出るってもんじゃないと思うのですがいかがでしょう、オシャレ女子たちよ。

ボクも仕事柄デザイナーさんとかとは頻繁にしゃべってるんだけど、昔からあったかのように普通に使われてたりもしてて。

大体「ああ、〇〇ですね。売れてますよね」って感じで話合わせてるんだけど。
正直気持ちわりーなって思いながら愛想振りまいてる。
オトナですから。

例えばこんな商品名、何かお分かりだろうか。

 

 スカンツ

「スカート」+「パンツ」=「スカンツ」です。

着ている時は一見スカートに見えるけど実は股が分かれているパンツ。

スカ―チョ

広義としてはスカンツと一緒だけど、「スカート」+「ガウチョパンツ」で「スカ―チョ」

スカンツはくるぶし丈くらい、スカ―チョは7分丈くらい、みたいな感じで区別する事は多いです。

ちなみに「ガウチョ」とは
南米の牧草地で牧畜をする人たち(ガウチョ)が履いていた物に由来。
裾が広がった7分丈くらいのパンツの事をガウチョというケースが多いかと思います。
ゆるくてストレスなく履けることが人気で、日本ではGUあたりが大々的に打ち出してたり。一時期はどこのショップでもディスプレイしてましたね。

 

テロンチ

「テロン」とした生地の「トレンチコート」でテロンチ

これは2つのアイテムをくっつけたものではなくて、生地感とアイテムを組み合わせた応用版。
考えてみたら、「テロンとした生地」なんてその人の主観じゃないかと。

最初の人が、テロンじゃなくてトロンだよって言い張ったら「トロンチ」になってたかもしれない。
ドロンだったらドロンチ。
オレンだったらオレンチ。

今日オレンチ来ないか?

っていうかオレンってなんだ?

ティラウス

コレ、去年初めて耳にしたんだけど、最初はマジで何のことか分からなかった。

「Tシャツ」+「ブラウス」でティラウスなんだって。

「Tシャツ」の着やすさと「ブラウス」のきちんと感を持ち合わせた着まわし力抜群のアイテムっていうふれ込みでプロモーションしてました。
ティラミスとかなら知ってるけど、って商談中言ったら見たこともないくらいの冷笑を浴びせられたのはいい思い出。

コーディガン

何年か前の秋冬に大ヒットした記憶があります。

「コート」+「カーディガン」でコーディガン。

要するに長いカーディガン。
ロングカーディガンでいいじゃんかって今でも思ってます。
とにかく新しくくっつけた造語で売り出せ!
っていう指令が上層部からあって無理やり作ったんだなって思います。
絶対。多分。きっと。

 ジャコット

「ジャケット」+「コート」でジャコット

もうね、何でもアリなのかと。
既に「コート」の面影なくなってるし。
メーカー曰く、ジャケットのようなシルエットでコート並みの暖かさがあるのがウリなのだそうで。
だけどボク的には「あったかいジャケット」でいいのではないかと思います。。

 無理やり造語は商品名だけではない

こんな感じで多くの造語は2つのアイテムを合体させる事によって生み出されるのが一般的なんだけど、商品名以外の部分でもこういった新語、造語は日々生まれているという事実。

 

「アスレジャー」

なんか戦隊ヒーロー物みたいなネーミング。
コレは「アスレチック」と「レジャー」を合体させて生まれた言葉。
だけど、この言葉は日本のアパレルさんが作ったのではなくって。
北米とかのファッショニスタ達が、ヨガパンツ等のフィットネス的なウェアを街着として取り入れたことからブームに火が付いたという説。

なぜか海外発祥って聞くとなんでもアリなんじゃないかって思ってしまう説。

 

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きちんとしたセットアップに見えるけど、実はパンツはスウェットだったり。
足元はスニーカーだったり。
コレは何となくだけど、ボクも受け入れられそうな気がする。
さすが北米。すごいぞ北米。ビバ北米。
(謎の北米媚び)

(おまけ)ボクも造語を作ってみた

こういう新語、造語って元々は誰かの発想とか思いつきから生まれるのが多い気がします。
ブレストとかジャストアイディアとか、そういう意識高い系の発想で。
という事は、そんなにハードル高くないんじゃないかなと思うのです。

という事で、ボクも。

・「サンダル」+「ブーツ」
「サンダーツ」
・「ベルト」と「ペンケース」
「ベルケース」
・「シャーペン」と「ボールペン」
「シャーボ」
・「シャツ」と「チャリンコ」
「シャリンコ」
・「マフラー」と「カルピス」
「マルピス」
・「カレンダー」と「グレープフルーツ」
「カレープフルーツ」
・「カレー」と「牛丼」
「カレギュウ」

もう後半は何の事だかよく分からなくなってきた。
途中に懐かしい商品入ってしまってるし。
最後のなんか昨日食べてるし。

 

 

強引なまとめ

結局の所、ファッションにおける新商品っていうのは既存の物をリスペクトするところから生まれるケースも少なくないと思います。

でも今まで全く無い物を作り出す以上、そこには発想の転換があったハズで。
そういう仕事が出来る人こそが「デザイナー」とか「企画職」とか呼ばれるのではないかと。

という事で来週の新規商品のプレゼンの構想を練る作業に入ります。

何と何を混ぜたらいいのでしょうか(結局同じ事しようと)。

ではまた。

 

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