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40代のリアルな転職事例|10年以上勤めた会社を退職しました

アラフォーの転職

私事で恐縮ですが、12年と4か月勤務した会社を退職しました。

退職といっても、計画的なステップアップのための転職、みたいなカッコいいものではありません。

業績不振による事業所縮小のための退職勧奨

これが今回の退職理由。
わかりやすい言葉で言い換えると「リストラ」です。

業界的にも決して景気が良いとは言えないのは理解していたのですが、上層部から打診があったときは何言われてるかわからないくらい混乱したのを覚えています。

社内成績でもまあまあの数字を残していたという自覚はあるし、それなりに大きな得意先とのパイプも構築してきた実績もありますが、会社の判断なのでそれをどうこう言える立場ではありません。
後日明らかになったのですが、今回の人員削減は割と大きなテコ入れでした。
ボクが勤務していたのは東京支店という事業所なのですが、東京支店の人間を最低限しか残さず(支店長+業務の女性)、実質は事務所的な位置づけにせざるを得ないレベル。
もともと小さな支店ではありましたが、今回退職するのはボクを含めて計6人

今となっては他人事としか考えられないのですが、思い切ったことしてくれたよな、と。
業界的にも東京を拠点にしないと商売に影響が出ることは間違いないし、そもそも本社よりも東京の方が数字としての実績ははるかに多かったのに。
取引先からは賛否両論あったみたいだけど、これも会社の判断なので仕方ありません。

通告を受けてからしばらくの間は現実を受け入れることも難しく、悩みまくりました。
退職自体は受け入れたとしても、次は会社との交渉が山積みで。
個人的には退職金有休消化、業務的には抱えてるお客さんへの誠意ある対応。
控えめに言って、かなり消耗しました。

幸い、家族の理解も得ることができ、懇意にしていた取引先さん(得意先、仕入先)もよくしてくれたので、早い段階で前向きに切り替えるができました。
退職日から2か月弱で新しい環境に身を置くことができたので、一安心はしています。
だけどいつ何時同じような状況に遭遇するかわかりません。

ポジティブな転職ができるような準備をしておくことが大事、ということを身をもって感じた2か月間でした。

自分の備忘録的に、今回の流れとやるべきこと、やってよかったことをまとめていきます。
転職を考えている人もそうでない人も、参考にして頂けると嬉しいです。

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5月某日|社長、襲来

大阪が本社の会社だったので、基本的にはなにかあったときじゃないと社長や専務と会う機会はあまりないのですが、5月の前半に「月末に東京に入って個人面談をします」という連絡がありました。

今までこんなことなかったので、何かあるなとは思いながらも「もしかしたら給与のベースアップの交渉ができるんじゃないかな」なんて楽観的な考えも持っていたのは否定しません。
個人的な営業成績に限って言うと、トップセールスとはいかずとも会社への数字的な貢献はそれなりにしていたつもりだし。

ただ、ボクの生きている「繊維、アパレル」という世界は決して景気のいい業界ではありません。
同業他社が廃業、整理をしていくのも珍しくないし、得意先の仕入予算も年々シビアになっているし。
おそらく「数字をもっとあげろ」的な喝入れでもしに来るんだろうな、というスタンスで当日を迎えました。

昼過ぎに一人ずつ呼び出されていくことになるのですが、なんとなく戻ってきた人の顔が暗いのは誰の目に見ても明らかで。
これはかなり厳しいこと言われてんな、予算の見直し必須だな、なんて覚悟を決めて自分の番になりました。

対峙した瞬間の第一印象は「なんであんたらが暗い顔してんのさ」って感じ。
ちょっと拍子抜けしていたところに社長が口を開きます。

「本当に申し訳ない。8月付けで身を引いてほしい」

大げさでもなんでもなく、言ってる意味が全然理解できません。

「ホントウニモウシワケナイハチガツヅケデミヲヒイテホシイ」

なんの暗号ですか?

社長はその言葉を発したあと、下向いて黙り込んでしまったので、横にいた専務から補足説明。

  • ここ数年の業界の不景気による会社全体の数字があがらず、事業計画の見直しを余儀なくされている。
  • 早急に劇的なテコ入れをしないと、会社自体があと5年もつかどうかのところまで追い込まれている。
  • さしあたっては東京支店の縮小が役員会議で決定されたので、人員を大幅に削らなくてはいけない。
  • 東京支店で尽力されていた皆さんには大変申し訳ないが理解してほしい

予想外の展開に頭が真っ白になってしまい、そのあとのやりとりはあまり覚えていません。
後から聞いたところ、即答で拒否した人、声を荒らげて暴言はいた人もいたらしい。

自分はとりあえず「ゆっくり考える時間をください」みたいな返答でその場を後にしたと記憶しています。

6月某日|意を決して家族への報告

理由が理由だったので、会社側から打診があった日には家族に対して事の経緯を言うことはできませんでした。

というか、自分自身のメンタルもかなり落ちていたから。

業務自体は継続して進めなければいけないので、いつものように出社していつものように帰宅。
何日かはこんな感じで続けていたのですが、さすがに一人で抱え込むのにも限界かなと。
ムスメ達が寝た後に意を決してヨメに報告したのは退職勧奨を受けた日から実に2週間後のこと。

控えめに言って茫然としてましたね。
当たり前です、ある日突然一家の収入の大半が途絶えることにもなりかねない状況。

だけどウチのヨメは切り替えが早いというかポジティブ人間というか、すごく前向きにとらえてくれました。
今の状況は仕方ない、じゃあどうするか、そのためにはどんな選択肢があるか、など的確なアドバイスをくれました。

手前味噌で恐縮なのですが、これはホントに助かった。
罵倒されても仕方ないくらい思っていたんだけど、自分のやるべきことが明確になったのもこの瞬間ですね。

6月半ば~7月前半|引継ぎ業務と取引先への説明

ウチの会社(今となっては前の会社)ってチームでの動きというのはほとんどなくて、基本的には個人商店の集まりみたいな進め方で売り上げを作っていました。
だからボクの業務やお客さんとのやり取りはボクにしかわかりません。
逆に他の人がどんな動きでどんな営業をしているかも細かく把握しているわけではないんですね。

いきなり「会社辞めます、後任はこの人です」って言ったらお客さんには大きな迷惑をかける事になりかねない、そんな状況で。
自分自身も同業に転職することを第一に考えていたから、誠意のある説明と今後もお付き合いいただけるようなお願いをしておきたい。

これ、結構難しいんですよね。
昨日までは、次の新規商品のサンプル作成の話や今月納品予定の納期確認をしていたのに、急にこんな話をしたら混乱するじゃないですか。
しかも理由が理由なので、どこまでオープンにするべきかも考えなくてはいけないところ。

引継ぎの説明の場では「わかりました、来月から担当が変わるということですね」みたいな事務的な返答だったんだけど、その日の夜に改めてメールをもらいまして。

当社はどんな会社に依頼するかはそれほど重要じゃない、誰に依頼するかを一番に考えています。
もちろん取引できる会社の規模感や扱えるアイテムの精査は必要ですが、基本的には今後も〇〇さん(ボクの本名)と一緒にモノづくりをしたいと考えています。
次の所属先が決まったら是非連絡をください。

もう泣きそう。
ちょっとクサい言い方になってしまいますが、仕事とはいえ、きちんと血の通った商売を続けていて本当に良かったと思います。

7月半ば|有給消化と過去の取引先からのオファー

実務はある程度引き継ぐメドがついたところで、今度は自分自身の身の振り方に集中しなければいけません。

有給は40日以上残っていたんだけど、現実的に全消化は難しいのはわかっていました。
退職日から逆算して1か月前からの有給消化をする(ただし急を要する引継ぎなどは対応する)という形で、自分の時間を確保することに。

転職活動なんて10年以上していないので、なにから手を付けていいのかわからなかったんだけど、とりあえず転職サイトへの登録だけでもしておこうかと。

リクナビNEXT DODA

といった大手の転職サイトに登録したのもこの頃。

この時点では転職活動というものを軽く考えすぎていたので、ただ登録しただけ。
なんとなく流れてくる企業情報を眺めているだけ。

なんでこんな余裕かましていたかというと、過去に付き合いのあった会社の人が今回のボクの件を聞きつけたらしく、行先が決まっていないならウチにこないかというオファーをくれたんです。

一番楽ですからね。
知ってる会社に拾ってもらえば、人間関係も比較的スムーズに構築できそうだし
実際の業務も多少は経験も活かせることは間違いないし。
ちょうど8月で欠員が出る予定だったということでお声がけ頂いたので、一度詳しい話を聞いてみることにしました。

欠員補充という形でのオファーではあるが、正式に補充するかどうかは未定。
社長の判断に委ねるしかないので、入社を確約できるものではないが、もし補充することが確定したら優先的に選考、書類選考はパス。

こんな感じのオファーでした。
ここで確約もらえれば一番良かったのですが、それぞれの事情もあるから勝手なことは言えません。

確約されたものではない以上、選択肢を広く持っておくことが大事。
並行しての転職活動も行うことになりました。

8月1日~8月19日|転職サイトでの応募

世間はお盆休み前の繁忙期ですが、ボクのやることは例年とは違います。
登録していた転職サイト経由で何社か応募してみました。
WEB上で登録した履歴書と職務経歴書での第一次選考、ここで企業の求めている人材とボクの経歴やスキルがマッチすれば面接に進むことになります。

8/1~8/20までの応募状況

WEB選考応募:6社
合格:1社
不合格:4社
選考中:1社

正直言うと、半分くらいは通ると思っていました。
比較的前職に近い会社に絞っていたし、それほど高望みをしていたつもりもないし。

だけどこれが現実。
選考中の1社も、実際どうなるかわからない感触で。
選考に通った1社の面接日の調整をしたところで世間はお盆休みに入ります。

8月20日|正式に退社

この日を持ってボクの肩書は「無職」になりました。
もちろん1日でも早く「会社員」に戻るつもりはあります。
根性論とかあんまり好きじゃないんだけど、まあ気合を入れ直しましたよね。

そして会社を退職した人には、このタイミングで転職活動の他にやらなくてはいけないことがあります、
会社員が会社員じゃなくなった時にはいろいろな手続きが必要なのです。

退職したときに必要な手続き
  • ハローワークに失業保険の申請
  • 健康保険の切り替え(社会保険の任意継続、もしくは国民健康保険への加入)
  • 年金の切り替え

言い忘れていたんだけど、転職サイトだけでは求人の質と量が物足りない、転職活動に不安がある、といった方は転職エージェントの登録もしておいた方がよいと思います。

ボクも大手のエージェントに登録をしておきました。

8/21~|本格的な転職活動のスタート

なんて言いながら、実は世間のお盆休みがあけても1週間はなにもしていませんでした。
もともと義実家の旅行にヨメとムスメが一緒に行くことになっていたんだけど、急遽ボクも同行させてもらえることに。
ちょうど関西方面のお客さんへのあいさつ回りもしたいと思っていたので、ワガママを聞いてもらいながら。

この1週間で自分のスイッチを完全に切り替えることが出来たと思います。

戻ってきてからは転職サイトを中心に、自分の経験を活かせる求人探し。
登録だけしていたエージェントの担当の方との面談も並行して行いながら。

いよいよ転職活動のフェーズだよね

フェーズ言いたいだけ説

9月某日|1社目の面接

本腰を入れて転職活動に向き合います。

そういえば、前回WEBでの選考が通った会社の面接もありました。
前職に近い職種だったので、正直それなりに手応えはありまして。
緊張も全然しなかったし。
割と具体的な入社後のポジションやワークフローの話も出ていたし。
転職活動、あっけなかったなくらいの甘い考えも持ってしまうレベルだったんですけどね。

選考結果:不合格
理由:限られた採用枠の中でより適した人材がいたため

現実はそんなに甘くないよね

初回の面接ということもあって、かなり気合をいれた書類も作ってみたりしたんだけどダメなものはダメ。
年齢的な部分が大きかったのか、それとも相手の求めているスキルが足りなかったのか、まさかの人間的に否定されたのか。
まあそれをどうこう言っても仕方ないので気持ちを切り替えて。

次だ次!

だけど、うまくいかない時は何をやってもうまくいかないもので、欠員補充のオファーをかけてくれていた会社の方から連絡があったのもこの頃。
結論から言うと、退職されるかたの欠員補充はしないという方向で決定してしまったそうです。

この時点で具体的に進んでいる案件の手持ちがなくなってしまいました。

8/20~9/10までの応募状況

WEB選考応募:4社
合格:1社
不合格:3社
ハローワーク経由での応募:5社
面接予定:3社
書類選考不合格:2社
前回書類選考通過先
面接不合格:1社

9/10~9/20|面接ラッシュ

前回応募した先の中に、書類選考パスで面接からスタートして頂ける先が3社。WEB選考を通った先が1社。
短期間に4社の面接というまあまあのハードなスケジュールをこなすことになります。

ありがたいことだよね

一応同業界ではあるんだけど、業務や社風みたいな部分はそれぞれ違うので会社ごとに想定される受け答えのシュミレーションをしたりして。
結論から言うと、2社は面接落ち、1社が2次面接へ、もう1社は提示された条件に対してこちらで受けられるかどうかを改めて連絡、となりました。

提示された条件というのは、基本的に正社員での採用はできないので契約社員としてなら受け皿はある、と。
これ、実は給与面については、逆に正社員待遇よりもよくなる土壌はありました。
年間の個人であげた利益に対して、決められたパーセンテージの取り分が次期のギャラ。
前職と同じような業種なので、それをそのまま当てはめると結構な金額になる計算です。

だけど、この考え方で行くと業界の景気やその他外部的要因、もちろん自分の頑張りも含めて数字が思うように作れない場合でも拒否することができないというデメリットも考えられたんですよね。
独身だったらチャレンジするのもアリかとは思いますが、今の自分に必要なのは最低限安定した収入。
変なところでリスクを冒すことは避けなければいけなかったんです。

ということで、2次面接に進んだ企業に集中して取り組むことに。

とはいえ、一応それ以外の選択肢も用意するべくWEB応募も並行しておきます。

9/10~9/20までの応募状況

WEB選考応募:4社
選考結果待ち
ハローワーク経由での応募:2社
選考結果待ち
前回書類選考通過先
面接合格:1社
条件再考:1社
面接不合格:2社

9/末|運命の最終面接

2次面接とはいうものの、実質はこれが最終の面接でした。
後から知ったんだけど、面接してくれた人が入社後の直属の上司で、かなり実務レベルでの話をしたと記憶しています。

履歴書、職務経歴書を見ながら細かい所まで聞かれたんだけど、こっちもこの2か月弱で何度も読み返して更新を重ねた書類。
滞りなくアピールはできたと思います。

和気あいあいという雰囲気で、気づいたら2時間くらい話し込んでいたんだけど、ボクは知っています。

面接の場での和気あいあいさっていうのは、あくまでもその場限りのものだってことを。

「これはもらった」
と自信を持っていたのに
「~ご期待に沿えず申し訳ございません。〇〇様のご活躍を心からお祈り申し上げます。」
っていうメールが翌日来ることが全然珍しくないってことを。

最後まで気を抜いちゃダメだよね

9/末|運命の電話連絡

その後、新しい企業へのエントリーはしていません。
カッコつけた言い方をすると「保険を考えずに集中した」という感じ。

ホントは心が折れそうで探す気力がなくなってきてたんだよね

これがダメだったら同業界での転職をあきらめて、手数出しまくり作戦も現実的に考えなければいけないかな、なんて。

今だから言えるんだけど、失業保険の支給は270日あったので最低限の生活は維持できるし、なんて甘えも実は少しだけありましたね。

まあ、すでに面接は終了しているわけだし今更なにもできないし。
ダメならダメで早く結果知りたいし。
今日から3日は何も予定ないから遊びまくっちゃおうかなとりあえず…

「ブー、ブー」(携帯のバイブ)

来たっ!

「はい、〇〇です」

「あ、お忙しい所申し訳ありません。わたくし△△カードの××と申します。本日はお得なキャンペーンのご紹介を…」

そういうの、今はマジで勘弁してください…

結局午前中に来た電話はこれだけ。
家に閉じこもってると悪い方へ考えがいきそうだったので、パソコン持って駅前のドトールでランチ。

なかなか電話こないしもう少しここにいようかと。
あと1時間くらい待っても連絡来なかったらメールもチェックしよう。
不合格の連絡はメールですることが多いって聞くし…

「ブー、ブー」(携帯のバイブ)

来たっ!今度こそっ!

「はい、〇〇です」

「連絡遅くなって申し訳ありません。先日面接にお越しいただきました◇◇の採用担当です」
「ぜひとも〇〇さんと一緒にお仕事がしたいという結論になったことをお伝えできればと思い、お電話させて頂きました」

これ、マジでやる人いるのかなって思ってたんだけど。

「はい、よろしくお願い致します。ありがとうございます!」
って言いながらスマホ片手に最敬礼のお辞儀してしまいました。
ドトールで。
ミラノサンドのお皿に向かって。

この瞬間、ボクの3回目の転職活動が終わりを告げたのです。
良い形で。

まとめ|ポジティブな転職活動にするために

自分としては3回目の転職活動になったんだけど、今回が一番経済的にも社会的にも失敗が許されない活動でした。
だけど今までで一番ポジティブな考え方で動けたのも事実。

少しは自分自身の成長みたいなものもあったのかな、なんて自画自賛しちゃうレベルで楽しみながらの活動ができたと思います。

今回約2か月かけて転職活動をしてわかったことが1つあります。

年齢的にも経験的にも厳しいと言われる立場の人も多いと思いますが、自分が全然重要視していないところが評価されることって意外と多くて。
ボクはWEBでの応募、ハローワークでの職業紹介、エージェントからのスカウトなどを使い、合計21社にコンタクトをとったことになります。

その中でよいご縁にめぐり合えたのですが、実はエントリーした中では一番自分の経験から遠い業種だったんですよね。
初めてWEBでアプローチする時は正直書類落ちだろうなって思ってたし。
でも自分自身でも重要視していなかった部分に、先方がなんらかの魅力やメリットを感じ取ってくれたのでないかと思っています。

残念ながら、年齢で機械的に不合格になるケースは普通にあります。
経験やスキルで軽く見られてしまうことだって珍しくありません。

だけど世の中にはあなたを必要としている人や企業は絶対にあるはず。

転職活動っていうのは、そういう相手を探すこと。

そのために何をするべきか。
自分の頭でこれでもかってくらい考え込むのはマジで大事です。
負け惜しみでもなんでもなくて、今回の一件を通してボク自身もレベルアップしたような気がしてますからね。

ほんのちょっとだけ。

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