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”ギャル”に偏見を持っていた過去。実際につきあってみた結果。

ギャル

告白します。

好きなコスプレは歯科衛生士とドコモショップのお姉さん。

見た目で判断してはいけないとは思いながらも、なんだかんだ外見をまず見ちゃうのは致し方ない。

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ギャルって世の中なめてるよね

っていう偏見を持っていました。
ホントに申し訳ないです。
20代後半くらいから結婚するくらいまでの間が特になんだけど、一回りくらい年が違う若者たち、特に”ギャル”と呼ばれる人種が苦手でした。
完全に偏見ですね。
別にコンビニの前で囲まれたり、電車の中で指さして笑われたり、なにかされたわけじゃないんだけど。
ホントに作られたイメージだけで苦手意識を持っていました。
リアルな生活の中で実際に接する事が少なかったから、先入観バリバリで見てたんだと思います。
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”ギャル”との遭遇

「最近の若いもんは」

っていう言葉、死ぬほどキライです。

大体そういう事言ってるヤツに限って、飲食店では店員さんを思いっきり下に見てたり、飲んだ席でだけエラそうにしてたり。

「頭ごなしに年下を見下すクソオヤジ」ってヤツ、いなくなればいいのになって思います。

でも、偏見を持ってギャルがキライ、とか言ってたのって同じ事だなと。

ちょっとだけ反省したよね

そしたらちょうど当時の仕事(アパレル関係)で若い女の子と一緒に動く事があって。

ショップ店員さんとして人を募集してたんだけど、かなり緊急な案件だったから最初に応募のあったコをほぼ採用するっていう前提で。

で、最初に応募してくれたコのスペックがこんな感じ。

年齢は20代そこそこ、見た目はキンパツでメイクもカンペキ。

面接に来たときの服装は割と普通だったけど(面接っていう意味で言ったらちょっとアレだけど)
その時点では友達の仕事を手伝っていて定職には就いていない。
なんだよ、その友達の仕事って思ったし。

普段は渋谷で遊んでるとも言ってましたね。

「うわぁ」

ってのが第一印象。
何故かこっちが面接されてるみたいな雰囲気でもあり。

メチャメチャ緊張したんだけど、今思うとコレも彼女のスキルだったんだなって。

自分のフィールドに持ちこんで主導権を握る

これって天性の才能だと思います。
僕にはできない。

面接前の印象はこんな感じ。

きちんとした接客できんのか?

他のスタッフとうまくやっていけんのか?

商品持ち逃げしねーか?

長続きするか?

ホントに申し訳なかったんだけど、こっちが最初っからマイナスイメージを溢れさせまくってて。

でも一応お互いに会話は成り立ったから採用したんです。

半分タメ口だったけど。
何故か5分後にはボクの事「〇〇君」って呼んでたけど。

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”ギャル”、スゲーじゃん。

初出勤の日は派遣先の人たちに紹介して繋がないといけないので店舗の前で落ち合う事になるんです。
そしたら驚く事に髪の色が全然変わってんの。

さすがに黒髪ではなかったけど、上品な栗色?とにかく180度印象が変わってた。

聞いたら何日か前に美容院に行って、これこれこういう仕事をするから似合う様にして下さいってリクエストしたらしいです。

やられましたね。

今までゴメ――――ン!!!!!

って。

面接の時会っただけなんだけど。

更に実際に仕事に入った感じを見てたら、これがまた嬉しい誤算で。
ギャル特有の物怖じしない感じとか、あっけらかんとしたプラス思考とかが全部いい方向に行ってまして。
自然に現場に溶け込んでましたね。

相変わらず僕の事は「君」付けだし、売場のチーフ的な人も昼過ぎには下の名前で呼んでたみたいだけど。

ギャルの中にもルールがあって、目上の人への礼儀とかは結構厳しいらしいです。
その礼儀とか、ちゃんとした所の出し方が普通の大人たちには受け入れられない所があっただけかなって思います。

今更ですけどね。

「普通の大人」ってのがまた厄介なんだけど。

ま、この話は追々。

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”ギャル”の残した実績がスゴすぎる

結局このコは3年半くらい働いてくれたんだけど、確か2年目あたりでエリアの中で売上2位になってました。

その頃は僕もあまり現場に足を運ぶ事も少なくなってきたので、普段の仕事ぶりは日報とかで報告もらうだけ。
気になったんで現場のチーフに聞いてみた。

なんで?あのコが?って。

一つだけ言えるのは、とにかく元気だった。

商品のファン、ブランドのファン、っていうよりも、そのコのファンが物凄く多かったとの事。

でもひと昔ブームになった”カリスマ販売員”ってのとはちょっと違くて。
元気の押し売りをする訳でも、必要以上に馴れ馴れしくするのでもない。

なんていうか、人あたりが良くてこのコを苦手って思う人がほとんどいなかった。
初日の午後には売り場のチーフを下の名前で呼んでた事はやっぱり注意されてたみたいだけど。

細かい気遣いが出来る事も高評価だったようで。

業務日誌とは別に、個人的な日誌(日記的な物でした)を付けてて。
どんな時間帯にどんなお客さんが来て、どんな物を探しててどんな対応をしたか、とか。
もちろんギャル語は使わずに。

あと、定期的に何度か来てくれてたお客さんには手紙(メールじゃない)を出してたらしい。
これが結構ツボにはまったお客さんが多かった様で。

詳しい内容は教えてくれなかったんだけど、来店時に話した内容(質問)を事細かに覚えててお客さん一人一人にきちんとした事を書いてた、と。

これは嬉しいなと。

こういう小さな事の積み重ねが出来るコって事を初対面の時に見抜けなかったのは、完全に僕のメガネが曇りまくってたって反省。

見た目で判断して不採用にしなくてホントに良かった。

こんなギャルと知り合えて一緒に仕事出来た事は僕にとっても大きな財産です。

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後書き的な

もう10年近く前の話だからギャルもアラサ―。
まあ、彼女の事だから仕事と遊びのバランスをうまくとりながら頑張っていると思います。

こんな素敵なギャルに出会えたのは運の要素も大きいんだけど。

だから世の中のギャルがみんなカッコよくていい子達だ、っていうのはまた逆の偏見になってしまうからちょっと違うかなって思います。

ただ、見た目で判断して「ギャル」とか「最近の若いもん」っていう記号のひとくくりでカテゴリー分類をしてしまうのはなんか違うなって思うようになったのも事実。
ありがとうギャル。

そして。

僕のムスメ達もあと10年くらいしたらギャルになるんだろうか?
なってもいいけど、いい方のギャルになって欲しい物です。
ギャルの友達とかいっぱい連れてきて欲しかったりもします。

ではまた。
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