旅行や仕事などで海外に行く機会は少なくないと思います。
世界を股にかけて常に飛び回っているようなスーパービジネスマンは別として、初めて行く国や地域は緊張しますよね。
それこそチケット取ったり現地でのホテルの予約したり、そういう所から自分でやらないといけないのは結構大変。
ウチの会社、変な所で放任なので出張行く時は全て自分で手配するんです。
これがかなりメンドクサイ。
現地にアテンドしてくれる人がいれば、最悪ホテルは手配しておいてもらえるんだけど飛行機のチケットは自力。
下手したら現地でもほったらかしのひとりぼっち。

マジで泣きそうになったこともあるしね
ここで一つカミングアウト。
パスポートの更新を完全に忘れていました。
無理やり海外出張の予定をねじ込んで、更新費用を出張経費で落とせないか計画中。
そういう残念な人はそうそういないとは思いますが、今回のテーマは渡航先での立ち振る舞いについて。
国が変われば文化も変わる、ということを軽くみるととんでもない事態になってしまいますよって話です。
食事に関するマナー

文化や風土が違う国へ行くっていう事は、そこでのルール、マナーがあるという事。
普段日本で生活している中では当たり前の事が海外では通用しない、なんていう事は珍しくないんです。
音を出して食べるのはNG
日本では麺類を食べるときはすすりますよね。
音を出して。ズズズって。
海外では基本的には食べる際の音は好ましくありません。
アツいものをふーふーして冷ます行為もあまりいい印象ではないのです。
出来るだけ控えた方がベター。
食器を持って食べるのはNG
欧米では食器を持って食べるのはいやしい行為とみられてしまいます。
お茶漬けとか牛丼とかかき込むのって美味しいですよね。
だけどコレも好ましくないです。
やめておきましょう。
ちなみに、欧米だけでなく近隣の韓国でもこれはマナー違反となりますのでご注意ください。
高級レストランは子供連れNG?
せっかくの家族旅行なんかだと、みんなで高級なレストランに行きたくなりますよね。
でも本場の高級レストランは大人の空間という立ち位置で作られています。
残念ですが子供が大きくなるまでガマンするか、ベビーシッターに預けましょう。
ごめんよ子供。
料理を完食するのはNG(中国)
中国では、出された食事を全てたいらげるという事は「まだまだ食べたりない」というサインになってしまいます。
一番喜ばれるのは食べた残りを山積みにする事。
「もうおなか一杯です。十分におもてなし頂きました」というメッセージになるので、もてなす側も気持ちがいいのです。
調味料の追加はNG(イタリア)
日本では各席に調味料セットがおいてありますよね。
自分で辛さ足したりして。
普通の事なんですけど、食の国イタリアではかなり行儀の悪い行為になってしまいます。
タバスコやオイル、チーズ等をもっと増やして食べたい気持ちは分かります。
ですが、シェフは出来上がった料理が完成形という誇りを持っているんですね。
だから調味料などで味を足したり変えたりする、ということはシェフの味付けに不満があると思われても仕方ありません。
ホールの店員さんを大声で呼ぶのはNG
日本の居酒屋では大きな声で店員さんを呼んで、店員さんも大きな声で返事をしてくれますよね。

あ!すいませーーん!

へい!よろこんで!
なんてやりとりは日本だけにしておきましょう。
アイコンタクトで知らせるのが基本です。
ウェイターさんはそういうサインを見逃さないから安心してください。
日常の行為のマナー
普通に街を歩いているだけでも、ついつい気が付かずにマナー違反になっていることも。
マナーってなんだって思うかもしれませんが、海外へ行くってそういうこと。
トイレの扉はノックしちゃダメ
欧米などでは、ノックすることは「早く出ろ!」という催促と捉えられます。
中に人が入っているかどうかを確認する時はドアノブをひねるのがルールです。
国によっては人が入っていないときは扉は開けっ放しになっていることも多いです。
裏ピースは絶対にダメ
イギリスなどでは手のひら側を自分に向けたピースサインは相手を侮辱する行為になります。
日本では女性に多く見られがちですが、絶対にしないように気を付けましょう。
中指を立てる行為と同じくらいの挑発サインです。
「グッジョブ」は分かるけど… 親指を立てちゃダメ
嬉しい時、相手を褒めるとき、日本では普通に親指を立てて感謝の気持ちを表しますよね。
このサイン、中東やアフリカの一部や南米などではメチャメチャ下品な侮辱のサインとしてとらえられてしまいます。
それこそ大きなトラブルに発展しかねない最低のサイン。
最大限の注意が必要です。
「OK」サイン(指でわっか)はダメ
日本では快く承諾する、という意味で使いますが、国によっては全く違う意味のサインになります。
フランスでは「使い物にならない」というサイン、ブラジルでは「俺は乱暴だ」という意味のサインになるんです。
店員さんを無視してはダメ
日本では年配の方によくある傾向ですが、お店の店員さんを下に見たり、話しかけてこられるのを避ける為に無視をしたり。
これはかなり失礼な行動だから気を付けましょう。
飲食店でも洋服屋さんでもお店に入ったら、まずは店員さんに軽く挨拶をするくらいの余裕を持っておきましょう。
あと、勝手に商品に触ったり試着したりもダメです。
まずは店員さんに声をかけてから。
これ基本です。
公共の場でガムを噛むのはダメ
欧米(特にフランス等)では公共の場でガムを噛むことは下品な事だとみなされます。
まあ、それを言ったら日本でもどこでも”クッチャクッチャ”は…
見ていて気持ちのいいもんじゃないですけどね。
ガムを持ち込む事すらダメ(シンガポール)
クッチャクッチャしなくても厳しい地域もあります。
シンガポールではゴミのポイ捨て等には非常に厳しい処罰がありますが、ガムに関しては持ち込む事すら許されていません。
ポイ捨てしなくても持ち込んだだけで罰金が科せられてしまいます。
子供だけで留守番、子供だけでお出かけ… 親が罰せられます(ハワイ)
「12歳以下の子供を保護者なしで放置する事を禁止」という州法が存在します。
放置するつもりが一切なくても、ちょっとホテルの部屋に待たせておいて買い物に行った、くらいでもネグレクト(育児放棄)の疑いで連行されたという話も。
基本的にはどこへいくにも。ちょっとの時間でも。
子供とは行動を共にしておく事が必要です。
宗教的なマナーには特に気を使おう
食事とか街中でのマナー違反は、極端に悪質なものでない限りは現地での解決はそう難しくないかもしれません。
一番気を付けなくてはいけないのは「宗教的」なマナー。
ホントに大変なことになってしまう可能性だってあるのです。
頭を撫でるのはダメ(タイ)
タイでは人の頭は”神様が宿る神聖な場所”とされています。
現地でカワイイ子供が遊んでたりしたのを見て、何気なく頭を撫でただけでも大問題に発展する事も。
食事や握手は左手を使わない(インド)
インドでは左手は”不浄の手”とされています。
食事や握手、人に物やお金を渡すときも右手を使うように注意しておきましょう。
教会や寺院などで注意したいこと
特に女性。
肌の露出が多い服装は避けた方が良いです。
また、むやみに建物内に触れることも控えましょう。
アジア人、特に日本人は、記念だとか言って立入禁止のエリアに入ったり、展示物を勝手に動かしたりする、というイメージも持たれてしまっている事も事実。
残念なことですが、実際に大きなニュースになった事もありますし。
また、仏教国では女性が僧侶に触れることは何があってもタブーです。
誤って触れてしまうこともNGです。
ヘタしたら国際問題に発展してしまうレベル。
要するに大切な事は

どこの国へ行くのにも共通して大切な事は「きちんとした下調べ」をするという事です。
ガイドブックに載っている事が全てではないので、些細な事でも現地では大きなトラブルを招いてしまうことだって考える必要がありそうです。
インターネットで調べる、渡航経験者にアドバイスをもらう、旅行会社で相談する、等万全の準備をしておけば楽しい海外経験ができるハズです。
そういえばボクも2年くらい前に出張で韓国に行ったんだけど、韓国って儒教の国という事をすっかり忘れていて。
今思うとアテンドしてくれた方(現地の取引先)には少し失礼だった振る舞いもあったかもしれません。
反省します。
渡航先のお国柄や背景を知ることは、トラブルを防ぐという意味もありますが、その国の事を良く知る事ができるきっかけにもなります。
せっかくの海外、どうせならノートラブルで楽しくいきたいものですね。

そういえば韓国の入管、メチャメチャ厳しかったです。
パスポートの写真と当時のボク、顔の丸さが全然違っていまして。
さらに髪の毛もくるくるパーマになってたから。
二度見どころか五度見くらいされましたね。