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「おもしろフラッシュ」とはなんだったのか

おもしろフラッシュ

ボクがまだ20代だった頃の思い出を一つ。

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おもしろフラッシュ

インターネットが普及しはじめた2000年代前半。

「おもしろフラッシュ」なるものがインターネットの世界にあふれていた時代がありました。
広まるって言ってもtwitterで拡散とか、そういうのじゃなくて。
それこそ口コミでの広がりが多かった様な気がします。
youtubeとかニコニコ動画とか、そういう面白動画サイトみたいなものがまだ認識が薄かった事もあって(あっても認知度が薄い)、動画=FLASHと言ってもいいくらいのシェアがありました。

「FLASH」とは

WEB上でアニメーション化の表現ができる(当時は)画期的な仕組み。

FLASHが登場するまでは,、ホームページでアニメーション的な表現をしようと思ったら「GIFアニメ」が一般的でした。
要するにパラパラマンガ的な手法ですね。
何枚かの画像をリピートする事でアニメーションにする方式です。
今でもちょっとしたネタで使われているのを目にすることもあるアレですね。

ただし、GIF形式には256色までという色数の制限があるので、細かいこだわりの表現は不可能。
さらに複雑なアニメーションを作成する為に多くの画像を用意すると容量がかなりの重さになってしまいます。
今なら全然余裕なサイズですが、当時はダイヤルアップ回線が主流だったので、読み込みに何時間もかかってしまうというデメリットがありました。

FLASH動画の仕組みは、このようにGIFを利用していることもあり、尺というか動画自体のボリュームは基本的にショートな作り。
youtubeのような長尺なものではありません。
そもそも当時はスマホなんか普及してないから、家のPCで視聴する事がほとんどで。動画の内容としては、「時事ネタ」「空耳ネタ」「アニメのパロディ」とかが主流。

いくつか紹介しますので、イメージだけでもつかんでいただければ。

っていうか。

メチャなつかしいよね

日本の都道府県

一番好きなヤツ。元ネタはラーメンズ。

ちばしがさが!チバシガサガ!
耳に残る事必至です。

おでんうでんおどん

続編。
これも元ネタはラーメンズ。

DJラオウのニコニコラジオ

ラオウがDJやってるっていうシュールさがツボでした。
番組のタイトルは「DJラオウのGo! Show!Hah!」でした。

ウマいな。

たのしい国語

このAA有名ですよね。
見たことある人も多いんじゃないかな。

ペリー来航

カーイコークシーテクーダサーイ

リアルドラえもん

5話まで続編あるらしいです。

 マイケルジャクソンfeat.サザエさん

まさかのコラボ作品まで登場。

 吉野家

2chの有名なコピペな。

 日本ブレイク工業

実際にある企業の社歌だそうで。
いろいろスゴイ。

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フラッシュ動画がブームになった背景

有名どころをいくつか挙げてみましたが、当時(2000年代初期)のインターネット環境って、今では想像できないくらい乏しい物で。
そもそもインターネット加入率が70%くらいで、その中でも大半がダイヤルアップ接続。

ダイヤルアップ接続ってなんだ?って人に軽く説明しておくと、電話回線を使ってインターネットに接続するという方法の事。
「ピポパポピポポポ」ってプッシュ音、それから「ピーガガガーピージャーガパーピー」って接続してる音、懐かしい。
これがメチャクチャ遅いんですよ。読み込むのが。
普通のテキストサイトを見るだけでも30秒~3分くらいはかかっていたし、ちょっと画像の貼ってあるページとか、あんな動画やこんな動画を見ようと思ったら、それこそ接続しておいてそのままメシ食って、それでも完了しないからモニターの前で正座して待ってたり。
その後救世主の「ADSL回線」なる物が登場するも、最速を謳ってたプランでもせいぜい8メガくらいだった気がします。
光回線とかwifiとかが当たり前の今では考えられないですけど。

まあ、そんな時代背景もあって、データの軽さとか、短い時間で視聴できて人づてに伝わりやすい内容とか、そんな所が受け入れられて流行ったのではないかなと分析します(←上から)

改めて見てみると、こういうアナログ感が1周まわって面白いかもしれないなって。
もっと掘り起こせば隠れた名作なんかも出てくると思うので、興味あったら一度検索してみて下さい。

実家でダイヤルアップしてた時の接続コードが電話の親機から垂れ下がりっぱなしだって事を思い出したんだけど。
何も知らない母親は恐らくブランブランしてるコードの先に何も繋がっていない事に気づいているのだろうか。

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