VR(ヴァーチャルリアリティ)という言葉が一般的になっている現在、音響の方面でも臨場感がリアルに感じられる技術が確立されています。
「立体音響」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
その名の通り、音が立体的に聞こえるという認識で間違いはありません。
この記事では、その仕組みを簡単に説明しつつ実際に立体音響を体験してもらえればと思います。
立体音響?なんだそれ?

その名の通り、音が立体的に聴こえるような音源を作り出す技術。
「音が立体的」なんて意識高そうに言ってみたもののイマイチよく分からない人(=ボク)は、デカめの映画館の音響をイメージしておきましょう。
3次元的な音の広がりで、その場にいるような臨場感が体験できるというのがこの技術。
「立体音響」というのは、音の方向や距離感まで感じられるように再生する音響システムのことです。
車がこちらへ走ってきてすれ違うみたいなシーンを再現する場合、車の走行音が遠くから聞こえてきてすれ違う瞬間は耳元で聞こえ、そして遠ざかっていくにつれて小さくなっていく、みたいなイメージですね。
このような体感ができる音響の仕組みが、立体音響ということです。いわゆる「ステレオ」っていうのも広義では「立体音響」に含まれます。
また、ホームシアターのシステムなども、立体音響の仕組みを利用しています。
そして今回注目したい”立体音響”は、「バイノーラル録音」という技術によって造られた音源。

大学の講義みたい
ステレオ方式
左右2つのスピーカーで音を再生する方法です。
左右の耳から入ってくる音の大きさなどから音源の方向を理解する、という人間の聴覚の仕組みを利用しているのです。
対義語は「モノラル」。
サラウンド方式
ステレオ方式は2つのスピーカーを使う事によって、音が左右から聴こえるように再生されます。
対してサラウンド方式の音源は、音が聴く人を取り囲むように前後左右から再生されます。
サラウンドっていうのは「取り囲む」っていう意味。
5.1chとか7.1chとか聞いた事あるのではないでしょうか。
コレは使用されるスピーカーの数(5.1ch=6個、7.1ch=7個)の事ですね。
バイノーラル録音
人間が実際に聴いて感じたままの音を録音するという事を目的として考えられたものがバイノーラル録音です。
バイノーラル録音はステレオ方式の一種で、人間が普段鼓膜からダイレクトに感じている音を再現することを目的として開発された技術。
人間の頭部を模したダミーヘッドの耳に集音マイクをはめ込み録音を行います。
↑ こんなの。
前後左右360度から音が聴こえてくるので、録音された音源という事を忘れてしまうほどの臨場感を味わう事が出来るのです。
とはいえ、言葉で説明されてもよくわからないと思います。
立体音響とはこういうものだ、というサンプルを用意しましたので聴いてみてください。
VRコンテンツには欠かせない立体音響
「仮想現実」を体験できるVR(ヴァーチャルリアリティ)コンテンツは、昨今では一般的に体験することが可能です。
物語の中に入り込んでしまったかのように思える臨場感、視覚や聴覚にダイレクトに伝わるリアルな感覚、一度体験してみてください。ハマりますよ。
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立体音響で聴くことのできる動画
色々と説明聞くよりも体験した方が早いと思うので、一度聴いてみて下さい。
ヘッドフォン推奨です。なくても聴けるけど、ヘッドフォンから聴こえてくる方が心動かされると思います。
なんなら目を閉じて聴くのもいいかも。
君の知らない物語
『恋愛サーキュレーション』
あいみょん/マリーゴールド
千本桜
『アイネクライネ』
君の名は。
Avicii – Wake Me Up
東京ディズニーランドエレクトリカルパレード・ドリームライツ
まとめ|立体音響は誰でも体験できる

これからは、立体音響を様々なシーンで体験することも多くなると思います。
専用の機材がなくても最低限の体験はできますが、イヤホンやヘッドフォンにこだわってみるのも、立体音響を楽しむためには効果的。
VR体験、立体音響、考えてみるとすごい技術ですよね。