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【転職先で感じた違和感】「アットホーム」な職場ってもしかしてブラック企業?

転職したらブラック企業だった

ボクの職場は「支店」とは名ばかりのとあるマンションの1室。
それはそれで自由な動きができるから苦ではないんですけどね。

良くも悪くも変な意味で「アットホーム」です。

普通にランチはコンロでお湯沸かしてラーメン作るし、冷蔵庫には女子社員が持ってきている謎の液体(デトックス的な)が常備されてるし。

ただし、この「アットホーム」っていうワード、使い方次第ではブラックな意味を持っちゃうこともあるのでご注意いただきたいところです。
幸いウチの会社はそういう意味の「アットホーム」ではありません。

少し前の話になってしまうのですが、ものすごく久しぶりに前の会社の時の友人に会いまして。

用件自体は大した事無かったからすぐに終わったんだけど、せっかくなんでちょっとメシでも、みたいな流れになったんで色々と近況報告とかを兼ねて話してきたのですが…

もしかしたらそれって「ブラック企業」なんじゃないかな

転職先の会社

彼、転職した先がちょっとした「ブラック企業」のにおいがしていたらしく。

もう辞めてるとの事なので、そこは安心しました。
あんまり詳しい事は書けないんだけど、割と大きな会社。
業種は変わらずアパレル系。

本人の名誉の為に前置きしておくと、コイツは仕事はかなり出来るタイプ。

順応力が凄くて、新しい案件とか初対面のお客さんとか、ボクなんかだと緊張しちゃうような場面でも何年も経験してたかの様に入っていけるスキル持ち。

そんな彼が転職した先、どのあたりがブラックっぽかったのか。

※記憶を頼りに書きおこしているため、若干の表現の相違、誇張はあるかもしれません。

エントリーから入社まで

そもそもなんでこういう会社に?

まあ、アパレルしかできないと思ってたし。求人の条件も良かったし。

いきなり突っ込んじゃうんだけどさ、待遇はどんなん?

給料は年棒制。
額面だけでいくとかなり良かった。

ただ、ちょっと変わった体系だったかも。会社から出るお金は年棒の他には交通費だけ。
いきなり6か月分の定期が用意されていて入社日に渡されて。
交通費も節約してんだなって正直感心もした記憶があるね。

だけど仕事で使う資料とか備品とか、そういう経費は基本的には年棒にインクルーズ。

既にブラックのニオイが…

イヤイヤ、そんなあからさまなブラックさは社内には無かった。
よく耳にする「上司の暴言」とか「理不尽な暴力」とか、そういうのは一切なし。
普段は割と静かなオフィスだったし。

どこで「おかしいな」って思った?

今考えてみると入社前にも変な感じはあったかも。
まず書類選考するじゃん。
そしたらその日のウチに面接の連絡が来て。しかも翌日指定。
予定はなかったから指定された日時に面接に行ったのね。
ちなみに面接場所がオフィスじゃなくて小洒落た喫茶店。
お店の人と面接担当の人は顔見知りっぽかった。

入社前の人間には会社の中身を見せたくない、って事?

多分それね。
で、面接は特に変わった事も無く終わって。
でも、通勤時間、っていうか、始発と終電の時間を聞かれた時に「あ、なんかキツそうな仕事かも」とは思った。

で、翌日に採用通知がメールされてきた。
しかもその翌日から出社するような指示のおまけつき。


早すぎ…エントリーしてから3日しかたってないじゃん

とにかくすぐに動ける人員が欲しかったんだろうね。
書類とか面接なんて形式だけ。
まあ、その時はすぐに決まって嬉しかったから指示に従ったんだけど。

こんな感じでスピーディーな転職を決めた彼。
面接の翌日には新しい会社に出社する事になります。
面接では見る事の出来なかった会社の内部とは。

ブラックかも?リアルな内部事情

オフィス内部

最初の印象、どうだった?

雰囲気は普通かな。
別に怒号が飛び交ってたわけじゃないし。

あ、朝礼が3回あった。

3回?朝礼が?

そう。まず全体朝礼。
社長の話があって、その後に持ち回りで社員がスピーチすんの。
お題は何でもいいから5分間。
それを社員全員がだまって聞いてる。

プレゼン力の訓練かな?

そんないいもんじゃない。
ただ儀式的にやってるだけ。
でね、全体朝礼が終わったら各部署のシマで朝礼第二部。
1部署に7人くらいいるから朝礼っていうよりはミーティングだな。
コレは部署ごとに昨日までの業務内容と成果を報告するのが目的。

ただ、この朝礼もどっちかっていうと儀式的なもんで。
一番ヤバいのは最後のヤツ。

ラスボスですね…

第二部で報告した内容をもとにして、部長とマンツーマンで話すんよ。
もうね、この時点で始業から30分以上たってんだけどね。

企画担当のコ達は進行しているサンプリングとか新しい企画の説明とか、比較的穏やかな感じなんだけど。
営業は結構ビビってたね。
第二部で数字の報告をしてるんだけど、この数字の裏付けとか誤差の理由とか、部長が納得する説明をしなきゃいけないみたいで。

小一時間問い詰められるヤツだ……

基本的には1人あたり5分くらいなんだけど、たまにそんな感じの人もいたな。
まさかの朝礼第四部に連れていかれてる時もあったくらい。

既に朝礼じゃないじゃん。

さすがにコレはかなりレアなケースだけどね。
って言ってもこの一連の朝礼が終わるのが10時過ぎだから。
1時間以上やってる事になる。

朝の1時間って大きいよな。
この時間でメールチェックとか細かい事をやっつけておきたいのに。

そういうのは業務時間外でケリつけとけっていうのが暗黙の了解だったから。
業務時間には、”営業は外へ出ろ”、”内勤、企画系は頭を使って考えろ”、っていう。

自分には絶対無理だ……

ボクも前職はココと近い業種のアパレルにいたから、日々のタイムスケジュールはなんとなく分かります。
だけど社内ルールって会社によって様々なんですよね。

拘束時間っていう概念は…

転職の悩み

他になんかカルチャーショックな事あった?

就業規則上の拘束時間は、9:00~17:30なんだよね。
まあ、アパレルで働いている時点で適度な残業とか店舗催事の時の休日出勤とか、そういうのは普通にあるものだから気にもしなかったんだけど。

ちょっと度を越えてるなっていうのは確かにあった。
さっきのメールチェックは業務時間にやるな、って言うのにも関係あるんだけど。

聞くのが怖い…

この仕事って、日中は店舗まわりをすることが多いじゃん。
ほとんどが百貨店相手だったから、基本的な事は前の会社の経験が活かせたのは助かった。

ただ、店舗まわりの内容は少し違ったかな。
バイヤーと商談したりフロアマネージャーに媚び売って売り場の一等地を確保したり。
販売員のコのグチ聞いたりモチベーション上がるように気つかったり。
コレをね、1日7店舗くらいやんの。

だけどそんなに毎日話す事ねーよ、ってなるし、大した話ができない事だってあるじゃん。
そうすると何が起こるか分かる?

スベった感じになって気マズイ、とか?

それならその場が恥ずかしいだけだから救われる。
実際は、向こうのバイヤーとかマネージャーが商談(という名の不毛な雑談)に満足しなかった時は上司に直でチクリが入るんだよね。

え?どゆこと?

まあまあ古い会社だったから。
よく言えば歴史と伝統があって。
お客様を楽しませる事が仕事に繋がるっていう考えが強いんだよね。
だから営業は得意先の決済権持ってる人に可愛がられる事が必須スキルだった。

悪しき風習なんだけど、百貨店もそういう所ってまだまだあると思うし。
なんていうか、上下関係っていうのかな、あくまでもメーカーは「出入りの業者」のスタンス。
「買ってあげてる」っていう考えがまだ根付いてるっぽい。

確かにそういう風習あったね。
呉服屋上がりの百貨店とかw

ボクも過去にそういう百貨店担当だった時、かなり気を使っていたことを思い出しました。

そうだよ、お前も似た感じだったじゃん。
その感じを7倍くらいにして老害の考えをトッピングした、みたいなイメージ。

イヤな予感しかしません。

さっき言った3部作の朝礼あんじゃん。
第3部のマンツーマン朝礼では、土日の店頭り上げの報告が必須で。

でも会社は土日休みじゃん。
販売員さんをつけてる店舗は日曜の帰りにデータをメールしてもらっておけばなんとかなるんだけど。
中にはそれができない店舗もあって。

そういう店舗のデータは自分で回収しにいくんだよね。
日曜の閉店間際に。
しかも販売員さんをつけてない店舗ってちょっと郊外だったりする事が多いから。
毎週日曜日は昼メシ食ったら山梨と相模原へプチ遠足してた。

休日出勤です。立派な。

会社ではコレを休出って認めてないんだよね。
なぜならほとんどが移動時間だから。
実務をほとんどしていないからっていうのが理由みたい。

確かに自分も休日出勤した所で代休とれる事なんて稀だからなあ、それは仕方ないか。

ソコなんだよ。
「仕方ない」って思ってしまう土壌がある事がヤバいって思わない?
オレとかは中途入社だからまだいいけど、新卒から入ってるプロパー社員の考え方がこうなってるって怖くない?

残業、休日出勤、拘束時間については多少理解できる部分はあるけど、度を超えてるのはマズイかもしれません。
だけどホントのブラック臭っていうのは社内環境にあるものらしいです。

社員は家族?

あとなんかある?エピソード的なの。

お客さんや得意先よりも「社内を再優先させる」っていう空気が強かった。
さっきの朝礼もそうだけど、社内のエライさんが何かしている時は一切他の事しちゃいけないの。

一回朝礼中に電話かかってきて、誰もとらないから取った事あって。
そしたらウチの会社でもベスト3に入る売り上げの百貨店のバイヤーからで、今近くにいて、ちょっと依頼したい事あるからウチの担当とコーヒーでも、みたいな用件で。

そりゃあ取り次ぐよね、その担当に。

至って普通の対応かと……

メチャメチャ白い目で見られたんだよ。周りから。
後から聞いたら朝礼中の着電は1階の受付の子が対応するから無視するのが暗黙の了解だった。

それは災難でしたな。

だけどそんなのは大した問題じゃなくて。
ビックリしたのはその後。
超重要得意先のバイヤーからのお誘いなのに、その日の朝礼スピーチ担当が「朝礼中なので断れ」って。

イヤイヤ違うだろ、と。

朝礼(社内)< 得意先との会談(社外)でしょ、普通。

真逆なんだよ、あの会社。
誰もこの事に不自然な感じを出していなくて怖かった。
でもね、同じ考えの人もいたんだよ、実は。
4人程。

やっと見つけた同志じゃん。

共通してんのは”中途入社”組って事。
やっぱり違う環境から来た人は違和感を感じてたみたい。
ただ、残念なことにこの人達も「まあしょうがないか」っていうスタンスで染まり始めてた。

環境が人を変えるっってヤツか…

生え抜きの社員なんかはさ、おかしいっていう自覚もないと思う。
それが普通って思ってるからね。

社内の変なアットホームさが、ちょっと気持ち悪かったかな。

出た!「アットホーム」!

この「アットホーム」って、暖かい家庭みたいなな意味じゃないから。

例えばさ、誰かが残業してるとするじゃん。
他の人は自分の仕事終わったら帰ろうとするじゃん。
そういうのが”悪”とされるんだよね。

意味わかんない。

「仲間が残業してるのに先に帰るとは何事だ」と。

そりゃあ予定がなかったり自分に余裕があったりしたら「手伝いましょうか」くらいは言うけどさ。
帰るに帰れない空気が充満してて。
結局ほぼ毎日一番遅い人の仕事が最終局面になったくらいでみんな解放されてた。

それ、アットホームか?

会社に都合のいい解釈をしてるだけなんだけどね
辞めようってくらいの時に分かったんだけど、よくブラック企業は「社員を奴隷の様に扱う」っていうじゃん。
でもね、本当にタチの悪いところは「社員を家族の様に扱う」んだなって思った。

家族ねえ…

ボクには理解できないファミリー感がそこにはありました。
そんな環境で働き続けることに疑問を感じた彼は1年ちょっとでその会社を辞める事になります。

離れたからこそ分かる事もある

まあアレだ、ボロボロになる前に脱出出来てよかったよ。

労働時間っていうか拘束時間、ハンパじゃなかったからね。
お前と一緒に働いていた会社と違って、古い体質の会社だから。
どうしても「労働は美徳」っていう古臭い考え方が根っこにあったんだよね。

間違いじゃないとは思うけど、度を超えてたんだろうね。

今思うと色々と特殊な風習もあって。
半期に1回本社の人間も東京支店に集まって懇親会(という名の役員をもてなす催し)があるんだけど、役員の出し物をみんなで盛り上げなきゃいけないとか。
なんだこの茶番って思ってた。

一番苦手なヤツw。
楽しくないのに笑えない。
気の利いたお世辞は言えない。

だから2回目の懇親会の時に途中でバックれたんだよね。
さっき言った他の中途入社組と。

勇気あるな。

役員は自分に酔ってるから気づかなかったんだけどね。
っていうかその日は何もなかったからバレてないと思ってた。

そしたら翌日の朝礼で名指しで呼ばれたね。
オレ含む3人の脱走者。
なんと、その年に入ってきた新入社員がチクってたらしい。
新入社員の役目の一つに「社内の人間の不穏な動きを監視して上司に報告する」ってあるんじゃないかって思うレベル。

スパイ映画みたい。

ああ、もうコレダメだな、ってその時マジで思って。
結局契約2年目の途中で辞める意思を伝えた。
人事の人、この人も生え抜きの社員なんだけど、一言目になんて言ったと思う?

お疲れ様でしたとか。これからも頑張ってとか、じゃないの?

「定期は今日付けで解約して残金をすぐに返金してください」
って。

あ……そうなんだ…

言われる通りに残金返したんだけど、翌日から自腹で出社するのも腹立つからさらに退社日を1か月早めさせた。
それでも半月くらいは自腹出勤だったんだけどね。

訴えることもできたんじゃない?

もうそんな気は全然なくって、そんな事するくらいなら次の仕事探した方がいいなって。
たまたま他の百貨店で知り合った人の会社に声かけてもらって、今ソコでお世話になってるんだけど、ホントに同じアパレルかよって思うもんね。いい意味で自由な社風だし。

今が充実してるんならオールOK。

あ、そういえば、あの会社の各部屋に歴代の役員の置き土産がおいてあった。
自作の壺とか意味の分からない俳句とか、多分自分自身を作ったであろう石像とか。

それ、おかしなところの一番に言うヤツじゃん!


とまあ、ロングインタビューになってしまいましたが、まさか身近にいたとは驚きでした。

彼の転職先の会社がブラック企業なのかと聞かれたら、グレーなのかもしれません。
だけど世間一般で言うブラック企業かどうかなんていうのは、実はあんまり重要じゃなくって。
働いている本人が必要以上のストレスを感じてしまうのであれば、それはその人にとっては立派なブラック企業。

そこの会社って離職率はかなり低いらしいんですよね。
なぜかというと、そこで育った人にとってはホワイトだから。
それはそれで周りがヤイヤイ言う事じゃないし、別にどうでもいい話。


ボクの会社はどうなんだろう。
ブラックではないと思うけど誰もが憧れるステキ会社でもないし。

とりあえずイエロー企業って事にしておこう。
みんなカレー好きだしw

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